無暖房住宅を目指して
              
超省エネ型の節約住宅

Q1住宅では、全室暖房を従来の断熱住宅の1/2~1/3でまかなえるようになります。


高断熱住宅は全室暖房が基本になり、米沢では灯油換算で年間1200ℓかかりますが、一般住宅での灯油使用量も同量かかります。
 ところがQ1住宅になると、灯油消費量は300ℓにまで激減します。

これは住宅の断熱性が向上し、暖房以外からの熱が効いてくるためです。
一般の住宅でも、熱は同じように発生していますが暖房に使う前に消えてしまいます。

この住宅では、これらの暖房以外の熱を積極的に利用しています。

まず、
   ①生活する過程で発生する熱(料理,電気製品,照明,風呂,住人)の利用
   ②自然エネルギー(太陽,地熱等)を活用しての暖房、給湯
です。
主な断熱仕様は次の通りです

基礎:SHS100ミリ 外断熱
壁 :高性能グラスウール(細繊維)100ミリ+付加外断熱100ミリ
屋根:同上断熱  400ミリ
窓 :樹脂サッシ アルゴンLo-Eペア 一部トリプルガラス
換気:熱交換型 90%熱回収
暖房:HPエアコン(1台)3.8KW

この仕様で
断熱性能を示すQ値(熱損失係数)は1.0W/㎡K、1500㌔カロリーの熱で全室暖房が可能です。
これは4.5畳用のストーブ1台での全室暖房を意味します。(外気温0℃、室温18℃(平均)として)



夏の日差し対策
屋根は長めの庇をつけ、やわらかいイメージにしました。
庇は雨や雪から外壁を守ると共に、夏の日射を遮ってくれます。

給湯は手造りのソーラーパネル
ソーラーパネルとエコキュートの併用です。
パネル内が設定温度になると、内の不凍液が貯湯槽に循環し、エコキュウトの水を暖めます。この温水を暖房に使います

熱が不足する時は、本来のエコキュウト運転に切り替わりHP(ヒートポンプ)で暖めます



地熱利用
地下は年間を通して温度差が少なく、夏は地熱利用の天然クーラー、冬は暖房節約になります。また空気を循環させると家全体を冷涼にする効果があります。米沢では地下2メートルの夏の地温は15度くらいです。

外部に音が漏れないのでオーディオルームには最適です。



100インチの
大画面シアターを設置し
重低音の迫力を満喫出来ます。





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内装の仕様
床はパインの無垢材、壁は珪藻土クロスで仕上げました。珪藻土クロスは表面に珪藻土が塗ってあり柔らかい雰囲気に仕上がりました。
調湿効果もGoodです



雪対策の提案 1

この住宅では、雪対策も視野にいれました。

雪国の一番の悩みは、屋根の雪処理です
対策は主に次の三通がとられます

①屋根で雪を溶かす
 ヒーターを使う例が多いですが、ランニングコストがかさみます。
それに限りある資源を融雪に使うのは問題で、おすすめできません。

②自然滑雪
 雪は絶え間なく落ちてくるため、片付けるのに手間と費用がかかります。片付けないでそのままにして置くと、固くなりやっかいになります。
広い敷地が必要になりますが、設計次第では有効な方法です。

③人力で雪を下ろす
 最もポピュラーで最も安価ですが、最近は人手不足が問題になっています。

④屋根の雪処理をしない。
雪が積もり難い形状にし
雪下しをしない住宅です
フラットな屋根は雪が積もり難く、風を利用すると、さらに積雪を押さえることが出来ます。

川西町のS宅は20数年、いちども雪下ろしをしていません。米沢市門東町のHアパートは、十数年雪下ろしをしていません。事務所の前のTアパートは、数年前のあの豪雪の時も雪下ろしをしませんでした。屋根の形状にヒントがあります。


この住宅は④タイプです
工事の記録
いよいよ無暖房住宅の着工です
オーディオルームを兼ねた地下室です。1.5メートル掘り下げました。
外周を慎重に防水します。ドイツ製の防水材で人畜無害半永久的に効力を発揮します。塗布するだけの簡単施工で誰でも手軽に行なうことが出来ます。
鉄筋を念入りに組んでいきます。地下室なので防水には特に注意を払います。念の為止水板を入れました。
地下室完成。
100インチのホームシアターを設置しました

地下室の壁を外断熱して、山砂で充分転圧しながら埋め戻します
上棟です。次の日から雪が降り続き大雪となりました。再度仕事にかかったのは上棟から7日後でした。
基礎断熱はSHS/B-3,厚さは100ミリです
玄関と居間の吹き抜け 屋根断熱の後に気密防湿を行ないます。気密シートはポリフィルム0.2ミリ、断熱厚は400ミリです。
雨音など外部の音もカットします。


熱交換率90%の換気扇で換気からの
熱ロスを押さえます

外観と手作りソーラーパネル

山形でのQ1住宅です Y.Style嶋グランガーデン内 

嶋地区に建つ、自然エネルギーを利用するQ1省エネ住宅です。

次世代基準の性能は、これまでの灯油消費量で全室暖房が出来て格段に快適になりますが、暖房エネルギーは変わりません。
新木造住宅技術研究協議会(新住協)が提唱するQ1.0(キュウワン)住宅は、次世代基準のさらに半分以下の灯油消費量で暖房を行うことが出来ます。


Q=1.0住宅
断熱材
細繊維高性能グラスウール16kg
窓ガラス 樹脂サッシ LO-Eペアガラス,アルゴンガス入り、
自然の利用 換気熱を利用   日射を利用   日射を遮蔽  風を利用  夜間の冷気利用
窓からの熱損失 内側で断熱(戸)を工夫

趣味の多様化に備え地下室を設けました。(家族でホームシアター、思い切りカラオケなど)
(他に敷地の有効利用、地熱利用につながります)
静かで涼しく読書に最適です
Q=1.0 嶋住宅データー
床面積 1階 *79.5㎡
* 2階 *66.1㎡
* 地階 *20.7㎡
* 相当隙間面積(C値) *0.5
* 熱損失係数(Q値) *1.06
*
計算結果
部位 断熱仕様 部位面積 熱貫流率 係数 熱損失 熱損失係数
* A[㎡] K[W/㎡K] H[-] A・K・H[W/K] Q[W/㎡K]
天井 HGW16K 300mm 79.50 0.12 1.0 9.79 0.06
外壁 HGW16K 100+100mm 130.62 0.21 1.0 27.66 0.17
階間部 HGW16K 100+100mm 22.39 0.22 1.0 5.01 0.03
土間床等 押出法PSF3種 60mm - - 1.0 14.52 0.09
基礎 押出法PSF3種 100mm
開口部 - 48.48 - 1.0 85.36 0.54
換気 一種熱交換 381.60 - 1.0 26.71 0.17
相当延べ床面積 - 159.00 1.0 - - -
住宅全体 - - - - 169.07 1.06
熱損失係数[W/㎡K] - - - - - 1.06
※熱損失係数はⅡ地域次世代基準 K<=1.9[W/㎡K]以下を満たしています。
年間暖房用灯油消費量[㍑] 397
夏期日射取得係数 0.066
※夏期日射取得係数はⅡ地域次世代基準μ=0.08以下を満たしています。
全景
シアタールーム



吹き抜けのイメージ
冬、日射を入れる南面の大きな窓


無暖房データ